La raison pourquoi je vais pour le voyage

旅行とフィギュアスケートの観戦&鑑賞記録

フランス日記10 《Musée du Louvre特別編1》

ついにやってきました!Musee du Louvre(ルーヴル美術館)です!
ツアーでやってこないと入場するのに列に並ばなければならないとガイドブックには書いてあったんですが割りとすんなり入れました。ガラスのピラミッドの入り口から地下に入り、ひろーいロビーでまずはルーヴルの無料ガイドマップをゲットしました。もちろん日本語版もありです。
日本から持ってきたフランスのガイドブックにももちろんルーヴル特集が組まれていて「効率よく回るには…」みたいな案内が書いてあったりしたんですが、これが全然役に立ちませんでした。なぜなら展示品の展示場所がめいっぱい変わっていたから!(そんな古いガイドでもなかったんですけどね)
1週間通っても全部見切れないという噂のルーヴル美術館
とりあえず見たいものを絞り込んでそこを見に行く途中で見れるものを見る作戦で行くことにしました。
父が見たいのは「モナ・リザ」と「ミロのヴィーナス」。
私が見たいのは「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」と「サモトラケのニケ」。
全部Aile Denon(デゥノン翼)側にあるようなのでそちらの入り口から入ってみることにしました。
ルーヴル美術館は大雑把に言うとUの字(もしくはAの字?)になっていて、Uの先端部分がSully Wing(シュリー翼)、Uの長い棒のかたっぽがAile Richelieu(リシュリュー翼)、そしてもうかたっぽがAile Denon(デゥノン翼)となっています。
今回私たちがいけたのはAile Denonのそれも1階~2階部分の一部とSully Wingの極ごく一部だけでした。それでも歩き疲れてちょっとへとへと(体力無し)。


↑ピラミッドの中から見たシュリー翼。

Denon翼の入り口から入るとすぐに「ミロのヴィーナス」と「モナリザ」は案内板が立っていました。
あらら、案外入り口近くに展示されてんのね、と思ったらそういうわけではなく、いたるところに「モナリザはこっち→」みたいな案内が。近い場所にあるわけじゃなく、単にその作品を目当てにしている人が多いから最初から表示してあるのね。

私が見たかった「サモトラケのニケ」は難なく見れました。
モナリザはこちら→」に沿って歩いていくと大階段にぶち当たり、その先にはどーーーんと「サモトラケのニケ」が。
まさに「ルーヴルキターーーーーーーー!!!!」と言う感じがしました。

↑階段の突き当たりに聳え立つ!

↑ニケの前には人だかり!

サモトラケのニケ
このニケはステファンやマックスが大好きなNIKEの語源となっていて、あのNIKEのマークもこの翼を元にデザインされているそうですよ。

サモトラケのニケを思う存分眺めた後はDenon翼の長い廊下を通りながら部屋へ。
廊下も全部展示品で埋め尽くされてるからもう休まる暇もない!
(その割に展示室の中に座ってくつろげるスペースとかあるんだけど)


私の好きなルネッサンス期の絵画もこの辺にあります。

↑「バルバドーリ祭壇画」Fra Filippo Lippi(フィリッポ・リッピ)

↑「パルナッソス」Andrea Mantegna(アンドレア・マンテーニャ)

そして廊下の中腹に展示室への入り口がありました。そこにふらりと入ると(順路というものがないので廊下を歩きながら気になるところを一個一個覗いて行くのです)でいきなりのご体面!

フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザ・ゲラルディーニの肖像」(モナ・リザ)Leonardo da Vinci(レオナルド・ダ・ヴィンチ

この作品だけ展示方法も特別扱いで、展示室の中に特別に壁が作られ、そこにガラスケースに入った状態で飾られています。さらにその前には半円状にロープが張られて近づけないようになっていました。
映画「The Da Vinci Code」の中での「モナ・リザ」は確か壁に飾られていたと思うけど…。
しかし何年か前に見に行ったという人に聞いたらその時にはガラスケースには入ってなかったといっていました。ここ数年でセキュリティが厳しくなったんでしょうかね…。

↑ズームで撮ったからぶれちゃました。

モナ・リザ」が展示されている展示室を通り抜けてまた廊下へ。
でもこちらの廊下は最初に通っていた廊下とは別の廊下(Denon翼の短い方)。展示室を二つの廊下が挟んでいるという作りで、どっちの廊下にも当然のように作品が展示されているから廊下を通って展示室があるからそこに入って、ぐるっと展示室を一周して元の廊下に戻って…という風に見ていくと展示室の向こう側にある廊下を見逃してしまうことに。
もちろん展示室を全部見てから最後に向こう側の廊下だけを見に行くというのも手ですけどね。

↑廊下の天井すら豪華!

さて、「モナ・リザ」が展示してある部屋には実はめっちゃでかい絵画もいくつか展示されていてその迫力に驚かされます。「モナ・リザ」はめちゃめちゃちっちゃい絵なのにその存在感に驚かされますが。

カナの婚礼」Paolo Veronese(パオロ・ヴェロネーゼ)
モナ・リザ」が展示されている展示室に入ってすぐ振り向くと入り口がある壁一面にどーんと展示されています。
大きさが666×990cmなので長さ約10メートル!iPhoneカメラだと引いて撮ってもおさまりきりません!

モナ・リザ」の部屋から出て廊下の壁にいきなり名画が。
ここの廊下一角は本当に豪華絢爛でした。ここに飾られている絵画一枚日本に持ってくるだけで展示会が企画されるであろう名画ばかりでくらくらしました。


オダリスク」Jean-Auguste-Dominique Ingres(ドミニク・アングル)

「洪水の情景」Anne-Louis Girodet de Roussy-Trioson(アンヌ・ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾン)

そしていよいよどーーーーん!!!
見たかった 「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」 (ナポレオンの戴冠)とご対面!
ご対面したいけど絵がでかすぎて一番引いてみても目の端から端で全部一気に見れるかというと無理!
(何故こんなでかい絵画を廊下に展示するのだ…)

 「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」 (ナポレオンの戴冠) Jacques-Louis David(ジャック=ルイ・ダヴィッド)

これも610×930cmの巨大な絵です。 iPhone横にしても入りきらないよ!

諦めてメインのところズームで撮ったりしてました。
ちなみにこの絵を描いたダヴィッドはナポレオンのお抱え画家さんで(主席画家!)、多分誰もが目にしたことがある馬に乗っているナポレオンの絵「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン・ボナパルト」を描いた人です。

そして同じ廊下にこちらも展示されていました!(豪華すぎるわぁ…)

7月28日-民衆を導く自由の女神」Ferdinand Victor Eugene Delacroix(ウジェーヌ・ドラクロワ
(これは逆にちょっと引きで撮りすぎた)


スフィンクスの謎を解くオイディプス」 Jean-Auguste-Dominique Ingres(ドミニク・アングル) 

…なんか、途中で絵画に酔って来ました。
だって右を見ても左を見ても上を見ても全部名画ばっかりなんですもん。
トイレに入ってようやく一息つけたぐらいでした。うっぷうっぷ。
ちなみに当然ルーヴルにもカフェがあったので入ってみたかったんですが、ちょうどお昼時だったこともありかなり待ち時間がありそうだったので今回は諦めることにしました。



彫刻編へ続く