La raison pourquoi je vais pour le voyage

旅行とフィギュアスケートの観戦&鑑賞記録

ひとりスイス日記2

さて、公演3日目。昨日お休みをしていたヤンさんがなんとか復活!

でも本当になんとか、という感じで大変動きにくそうで、極力動かないで済むように演出が変えられていました。
神父さん?の衣装の時はステージ上のはしご登ったところからの演説ではなくステージ中央になっていたり、マエストロ役の時には初日はステファンは座ったまま殴られていましたが、この公演からはステファンが立ち上がって殴られに行くように変わっていました。

そしてフェデラー役がこの日だけはステファンに変わっていたのですが、正直言って、私は初日に観た段階でこのテニスプレーヤー役がフェデラーなんだってことを全然分かっていませんでした。今考えりゃスイス=テニスプレーヤー=フェデラーだってことはピンときそうなものなのに。

フェデラーのお話、なんとなく雰囲気ではどういう展開なのか分かっていたんですが(我侭な女の子たちに振り回されてぐったりするテニスプレーヤーの話で最後には逆襲)、そもそもフェデラーだということが分かってもいなかったので、それが彼の家族の話なんだということもまるっきり分かっていませんでした。
このテニスプレーヤーがフェデラーだと分かったのは、ステファンがフェデラー役で出てきたときにかぶっていたキャップにFEDERERと書かれていたからでした。それまで全く気付かなかった…。
しかもそこでフェデラーだと知っても、彼の性格や、普段どんな感じの人なのかとか、ましてや家族構成など全然知らないので、それがフェデラーにほんとに似てるのか、そもそも似せてるのかも全然判別できませんでした。そのへんがわかる人だったらもっと面白かっただろうに…。 

最初に出てくる不気味な女の子たち(当然出演者さんによる女装。最も女装してはいけないと思われる出演者さんたちによる女装なので不気味さ倍増!/笑)はフェデラーの双子の娘さんなんだそうです。その初期設定すらわかってなかったので、それを聞いて本当にびっくりしました!
双子である二人はお互いに笑い合ったりつばをかけ合ったり、客席に降りてめちゃくちゃな遊び(スカートをお客さんの頭にかぶせたりお尻を顔の前に突き出したり)をしているところにとても疲れた態度のフェデラーがやって来ます。
娘たちが「どうしてそんなに疲れた顔をしているの?」 と聞くとフェデラーは「疲れてないよ。だからテニスをして遊ぼう」と。すると娘たち「スポンサーに沢山会わなければならないから疲れてるの?」などと質問してフェデラーの話を聞きません。そして娘たちが「私たちのせいで疲れてるの?」と聞くと、「OK、分かった。確かに疲れている。でもテニスしよう」と娘たちにラケットを渡してテニスを始めます。
 客席でラケットを持っている娘にフェデラーがボールを投げて娘がそれを打ち返します。最初はあまり打ち返さないのですが、徐々に二人とも打ち返すようになってきます。(このときボンボン客席にテニスボールが投げられます。テニスボールといってもスポンジなので全然痛くはないですが)
バケツいっぱいのテニスボールを投げ終わったフェデラーは「これで終わり」とばかりに片付けようとするのですが、楽しくなってきた双子たちは「もっと続けて!」と騒ぎます。フェデラーが「もう終わりだから」と立ち去ろうとすると、娘たちは声を張り上げて泣き叫びます。するとフェデラーは「わかったから君たちのママみたいに喚かないでくれ!」と言い放ちます。
これがこの話のオチになるのかなぁ?フェデラーって恐妻家で有名だったりするの?
そして最後にフェデラーが「分かった。じゃあ新しい遊びをしよう」と娘たちをステージ真ん中に寄せて立たせます。そして舞台袖の紐を引っ張ると、天井から大量のテニスボールが降ってくる…というお話でした。
せっかく解説を聞いたのですが、英語だったので相当わかってないかも。フェデラーと娘さんの会話ももうちょっと何かあった気がするんだけど。

ステファンが代役だったとき、なかなかうまく紐が引けなくて体にぐるぐる巻きつけて引っ張っていましたよ。
ほかの役は動きを変えればヤンさんもできなくはなかったけど、さすがに動きの多いフェデラー役はステファンが急遽代役を務めたんでしょうね。見れてラッキーだったけど。結構セリフも多いのに、ステファン、頑張ったんだなぁ!

不幸中の幸いだったのは、もともと演出家の人が金曜日までは手直しのために滞在している予定だったので無事にうまくカバーできたみたいです。土曜日以降は直しもせずにリハも行わない予定だったんだそうで。

そうしてちょこちょこ変わった2回目の公演が終わりました。舞台が終わってから帰れる時間の電車はもう終電しかなく、しかもそれが1時間に1本しか来ない状態なので無人の駅の待合で凍えながら電車を待つことに…。
今回の旅の前半はずっとあったかかったので、この日初めてスイスの冬を感じました。