La raison pourquoi je vais pour le voyage

旅行とフィギュアスケートの観戦&鑑賞記録

ひとりスイス日記5

Montreuxからまた一路Saxonへ。

少し時間もあったので駅の近くのWifiが使えるカフェに入ってメールチェックでもしようと思っていたのですが、カフェに入って注文しようとすると、カフェのお客さん&カフェの店員さんが私を見ていきなり「ステファンを見に来た日本人?」と聞いてきました。
そう、ツアーの時に取材されていたものが既にテレビ放送されていたので、日本人らしき私を見てすぐにピンと来たんだそうです。(実際私はほとんどテレビには映っていませんでしたが)
そこでなぜか大歓迎を受け、お茶は奢りになるわ、おつまみは出してもらえるわ、挙句の果てに「俺はステファンとは友達だからお前をステファンに会わせてやる!」と言い出すわ、てんやわんやでした。(実際友達とかではなく、ステファンの小学校の時の同級生のお父さんっていうだけだったんで、そんな力は無いと思うんですが…。)
結局メールチェックなど出来るはずも無く拉致られる勢いで酔っ払いのおじさんとおばさんに連れられて舞台の会場へ。そこでもまたおじさんにワイン奢ってもらってしまいました。そしてわけのわからぬまま呑んでるうちに会場時間になったので、酔っ払いすぎて分けわかんなくなってるおじさんを置いて、おばさんにだけ挨拶してそっと会場へ…。おじさん、ゴメンなさい。そしてありがとう。


4日目(公演3回目)にはヤンさんもほぼ復活で元通りの演出になっていました。
つまりステファンがフェデラーを演じたのは前回一回っきり(多分)。貴重な回が見れてよかったです。
今回のショーのコンセプトのひとつとして、客席と一体になるということがあるようなのですが、その為、役者が客席に現れることがよくあります。
「かしましいおばさん」役のSandrine Viglinoさんは舞台が始まる前からずっと「舞台を見に来た観客」役として客席にいますし、ヤンさんは途中でラクレットを配る店員さんになって実際にお客さんにラクレットを配るし、フェデラーの時には気持ち悪い女装の娘役(笑)の二人はオムツ丸見え姿で客いじりをしたり、テニスをしたりします。ステファンもPaparazziを歌う時には客席の後ろに現れて歌います。
その中で、ちょうど1部と2部の幕間で、『もうすぐ2部が始まるよ!』の合図的にSandrineさんが客席をウロウロして「あら、私の席何処だったかしらね?」という感じのお芝居を始めます。その時に客席にいるお客さんにいろいろ話しかけたりするのですが………。
…この日、ついにその役目が私にも回ってきてしまいました。Sandrineさんが通りかかった時に目が合ったからヤバイとは思ったんですが。
最初の「ステファン・ランビーエルのためにここに来たの?」という質問はかろうじてわかったので「Oui」と答えられたけど、その後の台詞はさっぱりわからないし、なんだか客席から笑いと拍手が起きてるし、ホントに居た堪れなかった!しかもそれ、ステファンにどっかから見られてたみたいだし!もう、ほんとに恥ずかしすぎる! 

そんなこともありましたが舞台としては無事終了。
スイス最後の夜は小雨が降っちゃいましたけど、舞台終了後にいろんな人に声かけてもらえたりして楽しく過ごせました。(全然知らない若者グループとか、ボランティアスタッフをしている地元の子達などなど)
スイスの人たちは本当に親切で世知辛い東京砂漠に住んでいる身としては本当に心温まりっぱなしでした。