La raison pourquoi je vais pour le voyage

旅行とフィギュアスケートの観戦&鑑賞記録

フランス日記3

エズ村&モナコ半日観光からニースに戻り、ホテルで暫しまったり。
ここでお昼ご飯を食べなかったことを後で後悔する事になったのですが、この時には朝食を食べ過ぎていたこともありあまりご飯のことを気にしていませんでした。
車に乗っていただけとはいえ、エズ村では高低差のある村を散策したりと何気に足腰にきたりしてるかな…と父の様子をうかがってみたりしたのですが案外元気な様子。多分ずっと興奮状態が続いていたんでしょうね。フランスにいる間は睡眠時間も通常より短かったはずなのに私よりもずっと元気に動き回っていました。

午後からのお出かけはニースの美術館巡りです。
まずはホテルからタクシーでばびゅっと一気に移動してMusee Matisse de Nice(マティス美術館)へ。
どんなところかってのはここのサイトを見てもらったほうがわかるかも。
ロザリオ礼拝堂の模型なども展示されていていたのですが、礼拝堂としては斬新過ぎるぜぇ…という感じのデザインでした。ここの美術館は写真撮影禁止だったのでお伝えできませんが。
(と、思ったけど画像検索で結構出てくるので。ロザリオ礼拝堂はこんな感じらしい)

マティス美術館の周りの公園では若い子からおじいちゃんまで、メンズたちがなにやらいくつかの少人数グループで集まっていました。
彼らが公園でやっていたことは、そう!Petanque!
いや、「そう!」って何意気込んでんだよって感じですかね。
実は2シーズン前のNHKテレビフランス語講座でフランスにホームステイしていた主人公がホームステイ先のお父さんと散歩をしていたところ公園でPetanqueをしているおじさんたちに遭遇するというエピソードがあったのでした。
私もそれではじめて知ったスポーツだったのですが、全然聞いたこともないスポーツだったのでホントにやってんのか?といぶかしんでいたのですが、まさかフランスに来て2日目で目撃することになるとは思いもよりませんでした。
Petanque(ペタンク)の詳しいルールはWikipediaとかで見てみてね(笑) 公園でみんなでやっている姿は日本でいうゲートボールみたいな感じだけどルールはどっちかっていうとカーリングかな?


マティス美術館はニースのシミエという地区(?)にあるのですが、そこにはローマ時代の遺跡があり、今も発掘調査が続いています。マティス美術館はそんな遺跡の中に立っているのでお隣も遺跡、裏も遺跡という立地なのでした。
ガイドブックで見たら美術館のお隣に小さな遺跡があるかの様に書かれていたんですが、これがとんでもない。ローマみたい、とは言わないけど結構広大な敷地に遺跡が続いていて、むしろこっちの見学がメインみたいになってしまいました。




マティス美術館はニースの高台に位置する美術館だったので、そこから下って歩くならそんなに大変ではないだろう、と安易に考えた私たちはそこから高級住宅地をぶらぶらしながら次の目的地のMusee National Marc Chagall(シャガール美術館)に向かうことにしました。
住宅地、といっても普通の住宅街などではなく。
19世紀末のイギリス女王ヴィクトリアの冬の宮殿であるレジナ宮殿などがございますですのよ。
元々ホテルとして建てられているんですが、それ自体ヴィクトリア女王のために建てられたとのことで。


↑豪華すぎるぜぇ…。

その他にもこの通りには○○王子の別宅、とかどっかの社長の別荘、とかそういうとんでもなく立派な建物が立ち並びすぎていて、建物と建物の間が広いというか次の建物見えてるのになかなかたどり着かないよ!みたいな感じでした。
しかもそういう建物が多いせいか、あんまり庶民的なカフェみたいなところがなく(あんまりって言うか全然発見できず)、お昼ご飯を食べてから行動しなかったことを猛烈に後悔しはじめました。せ、せめて飲物だけでも…!!!

しかしようやくシャガール美術館に向かう標識が出てきました。
美術館に行けばカフェぐらいあるに違いない…。っていうか、カフェがあることチェック済みだったもんねー。
前にヴァチカン美術館に行った時にも中のカフェでお茶するの楽しみにしてたんだ、実は。


ようやく到着!ゲートの目の前が工事中だったからなんじゃこりゃ?な写真になっちゃっていますが、暗くて見えづらい塀の上にちゃんとシャガール美術館の文字が。


とりあえずお腹がすいたので美術館の庭園にあるというカフェに向かいました。




カフェ、しょぼっ!
あまりのしょぼさに写真を撮るのすら忘れてしまいました。
なんつーか、お庭の中に古ぼけた温室みたいなのが作られていて底の中がカフェだったんですが、温室っぽいのは見かけだけでほとんど吹きさらしで寒い!そしてパンが固い!(それはフランスだからしょうがない)
しかしここのカフェのパンが固すぎたことで父は歯を痛めてしまい、それ以来パン食になりそうなメニューを選ばなくなってしまいました。フランスに来てるのにパスタばっかり頼んでた…。

とりあえず見学ガイドを購入。もちろん日本語版もあります。
図録やイヤホンガイドもあったけどこの見学ガイドが割りとしっかりしてる本なのでこれだけで十分かな。


ニースのシャガール美術館は元々連作「聖書のメッセージ」を展示するための美術館として建設されたそうで、展示されている作品は宗教画がメインとなっていました。



旧約聖書の「人類の創造」

↑「楽園」
一枚の絵が1場面を現しているわけではなく、1枚の絵の中にいろんな場面が描かれているのです。
左側がイブの誕生で右側に描かれている二人はアダムとイブ。しかしその背後には既に蛇の姿が…。

↑そして「楽園追放」
左側ののっぺらぼうみたいなのは神様なんだそうだ。…シュール…。



出エジプト記から「律法の石板を受け取るモーセ
こういった宗教画が12枚、どーんとメインのフロアに展示されています。

↑光を浴びて幻想的に輝くステンドグラス

↑連作「 ソロモンの雅画 」は5枚ぐるっと見渡せるように展示されています。赤を基調にした情熱的で幻想的な愛に包まれる感じの展示方法です。

この美術館の一番のお気に入り。
タイルに描かれたモザイク画の「天地創造」です。
これは建物の外側に展示されていて、建物内部の窓越しに見るように作られています。
もちろん窓の前にはソファが置いてあるので座ってボーっとしながら眺められます。


↑前が池になっているので水面に浮かぶ絵と合わせて鑑賞。


さて、シャガール美術館もたっぷり堪能したのでまたニースの町をぶらぶら歩いてホテルまで戻ろうということになりました。
…思いっきり迷子になりましたがな。
坂道を下るだけだと思っていたんですが、駅の方面に向かおうと思ったら何だか道が入り組んでいてよくわからなさそうだったので違う方から行こうか、なんて思ったのが運の尽き。
気が付いた時には地図を持っていても自分が立っている方角がわからなくなってしまっていて無駄にウロウロしてしまいました。(GPS使えばよかったんだけど、痛恨の電池切れ…)

↑高低差がある街なので遥か下方に街があるけどどうやって降りれば良いのかわからず。

結局30分ぐらい迷子になっていて、ようやく前方にトラムを見つけた時には小躍りしました。
トラムさえ見つけれその線路沿いに歩けば何とかなるなる!(この時点でもまだ無計画に等しい)
ニースのトラムは街の景観には不釣合いなほど近代的なフォルムです。


そして何とかPlace Massena(マセナ広場)に到着!
マセナ広場は赤い建物に囲まれた美しい広場です。
ここまでくればホテルまではあとちょっと!(ホントはちょっと遠い)
とりあえず広場のベンチに腰を下ろし、一休み一休み。






↑綺麗に統一された建物と白黒のモダンなフロアの広場には謎のオブジェ街灯が…。


↑夜になるといろんな色に光ります。(これは翌日の光景)

マセナ広場で一休みした後、広場の脇から延びるRue Massena~Rue de Franceを通ってウィンドウショッピング。おやつにとアイスクリームやさんに立ち寄ったのですが、これがまたバカうま!(お腹がすいていた)
あと予想以上にニースが暑くて、ファーブーツを履いているのに耐えられなくなったので急遽ぺたんこ靴を購入しました。


可愛い雑貨屋さんやカフェが立ち並ぶフランス通りからまたそれて海岸線へ出ました。
Promenade des Anglais(プロムナード・デ・ザングレ)です。
「イギリス人の散歩道」という名前のこの通りがニースの最も古いリゾートなんだそうで、翌日訪れるマセナ美術館にはこのプロムナード・デ・ザングレの昔の風景画がたくさん展示されていました。
各高級ホテルの前のビーチはプライベートビーチとなっているようで、私たちが泊まったホテルの目の前もそのホテル用のビーチだった模様です。でもさすがに入らなかったけどね!


夕方の海岸線を時には波打ち際に行ってみたりしながらぶらぶら散歩しました。
確かにイギリス人も散歩したくなるわ!


そしてようやくホテルに到着。
お疲れ様でした!


この日の晩御飯はホテルのレストラン、Le Siecleにて。
まずはビールで軽く乾杯。フランスのビール、クローネンブルグです。

前菜はスープなのかどうなのか良くわかんないものでした。美味しかったけど。
トマトベースのスープっぽいものにオリーブオイルがかかっていて2層になっています。
グリッシーニにつけてもいいし、スプーンでそのまま飲んでもいいし。

そしてニースといえばやっぱり魚介!えび、うまーーーーー!!!
しかし父はせっかくニースに来たというのに「うちは魚屋だから」(正確には海産物を取り扱っているだけで魚屋ではない)という理由で魚介類をパスしてステーキ食べていました。もったいない…。


お部屋に戻ってから、空港で買ったワインをエズ村で買ったワインオープナーで開けて乾杯。
たくさん歩いたので疲れたーという感じでしたが、翌日はさらに約10日後に開催されるワールド会場を捜し求めて歩き回ることになったのでした…。